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27 April

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03 May

かごめかごめ その2

 CoCシナリオ『かごめかごめ』の続きです。
最初から読む方はこちらへどうぞ





16. 過去の図書館
 過去の図書館にはまだ真新しい本が並んでいるが、明らかに古い本が並んだ区画がある。
 図書館には地図帳もあるので、街の地理が分かる者がいなければ確認するといいだろう。

 全体に<図書館>をすれば、新しい本の中に一つ手記が混じっていることに気がつく。
 校長室で手記を見た者は、この手記が青木校長のものだと気がつくだろう。内容は以下の通りである。
「私は原田君が水晶を拾ったというイギリスの街に来た。あちこちで聞いて回ったが、像の造形や件の生き物、水晶について知っている者はいなかった。
 帰国する日、私のもとに足がおぼつかない様子の男がやってきた。原田君が作った像を譲ってほしいと言われたが断ったところ、仲間がやってきてリンチされそうになった。何とか逃げ出したが、この像はそんなに恐ろしいものなのだろうか。
 ある日、一階の倉庫を調べていたところ、不思議な飾りを見つけた。子供たちをモチーフにした大きな壁飾りだ。子供たちは手を繋いで円になっているが、その中心が波打ったように見えたのである。手で触れてみると、何と手が壁に沈んでいくではないか。私は本能的な恐怖を感じながらも、強い使命感に燃えていた。
 この事件は人智を超えた力が働いている。何かあってからでは遅い。一階の倉庫は窓と扉を埋め立てて、最後の出入口であるダクトも私にしか開けられないよう細工をしておく。私が戻ってこなれば、どうかダクトも完全に閉ざしてほしい。」
 ページは余っているが、続きは書かれていない。


 古い本の区画を調べれば、それらは≪雛の解放≫という呪文(呪文≪雛を取り除く≫のことである)の研究のために集められた資料のようだと分かる。
 <図書館>に成功すれば、神崎の研究ノートを見つけることができる。
 神崎の研究ノートには呪文≪渡り鳥の童唄≫について書かれている。
 この呪文は≪雛の解放≫を改良し、体内の雛鳥を人や人形に移せるようにした呪文である。呪文の概要は以下の通りだ。

・呪文の使い手、参加者は地下深き迷宮の主に雛を植え付けられた者
・体内の全ての雛を移す場合には、代償として参加者一人につき1d3ポイントのMP、1d3ポイントの現在正気度を犠牲にする
・術者以外の参加者は1人につき1d3ポイントのMP、1ポイントの現在正気度を提供できる
・術者はしゃがみこみ、背後に移す対象を連れてくる
・対象が人形の場合、先に名前を付ける
・術者以外の参加者は術者を囲むよう対象と一緒に円を作る
・術者と参加者は以下の呪文を詠唱する
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀がすべった うしろの正面だあれ」
・雛が移動する先を指定するため、対象の名前を唱える
・術者と参加者の体内にいる雛が対象の体内に移される
・対象が限界まで雛を植え付けられた場合、対象は破裂して死んでしまう
・対象以外の名を唱えた場合、雛は混乱して術者を食い破る

 ノートを読んだ者は<アイデアロール>を行う。
 成功した者は思い出すだろう。死んだ犠牲者達の断末魔の悲鳴を。先ほどまで会話をしていた子どもの生皮を。その悲惨な最期を。毎晩生まれる犠牲者が自分達のせいで産まれていることに気がついたら貴方は1d2/1d6のSANチェック。

 人形は小学校の人体模型、マネキン、日本人形の他、玩具屋等で見つけることができる。
 人体模型の胴体に四人分の雛が入るとし、胴体の大きさの比較で容量が決まる。
 人間の場合体内は臓器で詰まっているため、人体模型程度の背があっても容量は一人分までである。
 中が固い材質で詰まっている人形には移そうとした場合、一人分の雛で人形が割れてしまう。また、ぬいぐるみのように綿など柔らかい物で詰まっている場合、同じ大きさの人形よりも容量は一人分少なくなる。
 アイホートの雛を移すと、次の晩から探索者達は悪夢から解放されるため、過去の街の探索は不可能になる。
 「門」を発見しないまま悪夢を見ずに目覚めるか、「門」を破壊するとエンディングに移行する。
 事実上の時間制限になるので、KPはそれとなく教えてあげるとよい。



17. 過去の緑ヶ丘小学校
 緑ヶ丘小学校は、25年前、事件があった当時の様子をそのまま残している。
 旧校舎とグラウンド、体育館があるほか、近くに工事現場らしき器材の山がある。

 校舎内は現在の旧校舎とほとんど状況は同じだが、まだ移動されていない物がある。
 倉庫や職員室、家庭科室や理科室、図画工作室などにはまだ備品が残っているだろう。
 また、図画工作室の地下室はまだないが、一階倉庫は閉ざされていない。

 理科室の人体模型には「残り 三人分」という神崎直人のメモが貼り付けてある。

 校長室の机の上には、一枚のメモが置いてある。内容は以下の通りだ。
「例の像 佐伯先生に委託」

 職員室には各教員の書類や教科書、参考書が一部残っている。
 全体に<目星>をすると、壁に鍵が纏めてあることに気がつく。中には倉庫の鍵もある。
 机に<目星>をすると、佐伯先生の引き出しの奥に紙切れが挟まっていることに気がつく。
 紙切れはメモのようだ。内容は以下の通りである。
「原田くんの作品 お祓い依頼
 ○○市×××△△*丁目 桑山神社」



18. 桑山神社
 桑山神社は現在廃墟となっているが、25年前の姿は綺麗に整えられている。桑山神社は山の上にあり、森に囲まれている。
 境内に足を踏み入れた者は、謂れもない焦燥感が少しおさまるだろう。
 この境内にはアイホートは入れず、アイホートの雛が出てきてもすぐに逃げ出す。
 アイホートの雛に統率された子ども達はこの場所を避けるが、無理矢理境内に連れていけばアイホートの雛に統率された子供たちも自分の意思で動けるようになる。

 桑山神社には小さな社があるが、そこには原田幸平が作った像が置かれている。
 高さ15cm、横20cmほどの水晶でできた像だ。小学生の作品とは思えないほどの素晴らしい出来である。しかし、その造形は探索者達にいわれのない恐怖を与える。ぶよぶよの楕円形の体。肉のついていない数多の足。まばたきもせずじっと貴方達を見つめる無数の目。貴方達はこの未曾有の像にどこか既視感を覚えるだろう。悪夢の中で犠牲者達から飛び出していった生き物にどこか似ているのだ。
 しかし、この像を手に持つと、不思議なことに心の奥から力が湧いてくるのを感じる。
 この邪神像は古のものの水晶でできている。原田幸平がアイホートの契約を迫られた際、アイホートの棲む地下トンネル網から持ち出してしまった物である。アイホートはこの像を探しており、桑山神社の境内から出るとアイホートはこの像の持ち主だけ探すようになる。
 この古のものの水晶には元々20ポイントのMPが蓄えられていたが、成形のために削られており、現在は15ポイントのMPが蓄えられている。
 成形により表面が削られたためか、この像は手に触れているだけで蓄えられたMPを使用することができる。≪渡り鳥の童唄≫の消費MPを軽減させるのに役立つだろう。

 社に<目星>すると、像の傍らに紙が落ちていることに気がつく。元々社に貼られていたようである。内容は以下の通りだ。
「この像は緑ヶ丘小学校より寄贈された物である。
 おぞましい造形をしているが、この像にはまるで人の精神を吸い出したかのような強い霊力がある。
 邪気はなく、人に力を与える作用がある。」

 現代の神社周辺の森をよく調べると、巨大な穴を見つける。
 この穴は緑ヶ丘小学校旧校舎の一階倉庫に繋がっているが、穴は深く急である。
 この穴を何もせずに下りれば1d3のダメージを喰らう。
 また、登るにはロープを使って<登攀>に成功するか、<登攀>を2回成功させる必要がある。



19. 一階倉庫
 過去の街では、一階の倉庫はコンクリートで埋め立てられていない。
 扉には鍵が掛かっているが、<鍵開け>か職員室の鍵を使用するかSTR5との対抗ロールに成功すると開く。

 現在の街の場合、もしも倉庫を開くことができれば、倉庫内の床に大穴が開いていることに気がつくだろう。穴は深く、地中に続いている。これはアイホートが地下に潜って脱出した跡である。
 穴は地下を通って神社の裏の森に続いているため、神社側から倉庫内に出入りすることが可能である。

 倉庫内には棚にバット等の武器がいくつかある他、大きな壁飾りが掛かっている。
 壁飾りはリース型で、子供が手を繋いで輪になっているデザインである。
 <POW×5>に成功すれば、飾りの空洞から見える壁が一瞬波打ったように見える。

 この壁飾りは「門」になっている。「門」の向こうはアイホートの棲むセヴァン谷の地下トンネル網である。
 <クトゥルフ神話>に成功した場合、これは「門」といい別の場所へ繋がるゲートであること、この「門」は3ポイントのMPと1ポイントの現在正気度を消費することで「門」を起動できることが分かる。
 <オカルト>に成功した場合、隙間や波打ち際、石で描かれた円の中心が異世界との境界になるという民話が各地にあることを思い出す。

 輪の中心に体を入れた場合、<POW×5ロール>を行う。成功した場合、3ポイントのMPと1ポイントの現在正気度を消費して「門」の向こうに体を送ることができる。
 全身が「門」の向こうに行った場合、その探索者はアイホートの棲み処に降り立ってしまう。そして「門」が閉じるとトンネル内は完全な暗闇に包まれ、壁飾りがどこにあるか分からなくなる。壁飾りを見つけるためには、1時間に一度-50%の補正を付けて<目星ロール>を行うか、<幸運>に成功する必要がある。壁飾りから戻る場合には、再びMPと現在正気度を消費する。なお、眠りに落ちる深夜12時や、悪夢から覚める朝6時までアイホートの棲み処にいた場合、その探索者はアイホートに潰されロストする。

 もしも原田幸平の像を持っていた場合、飾りを確認したところで、床からアイホートがやって来る。
 アイホートは像を持っている者を襲い、像を奪おうとする。
 像を飾りの空洞に押し込めば、像は光りながら空洞に呑み込まれていく。これは古のものの水晶により「門」が起動したためだが、もしもMPが足りなかった場合でも、アイホートが「門」を開いてくれる。
 アイホートは像が「門」の向こうに消えたことを確認すると、自身も飾りをくぐって「門」の向こうに消えてしまうだろう。

 飾りを壊せば「門」も破壊され、アイホートは街に出入りできなくなる。
 「門」を破壊する前に、像を「門」の向こうに送ったか否かでエンディングが変わる。



20. エンディング
 ベストエンド、ノーマルエンド、バッドエンドの全3エンドです。
 なお、生存するのはアイホートの雛を体から取り除いた者のみになります。


ベストエンド
 ・アイホートの雛を体から取り除く
 ・アイホートが「門」の向こうに行った後、「門」を破壊する

 貴方達はいつものように帰路につき、眠りにつくだろう。言いようもない恐怖心はもうない。貴方達はもうあの悪夢に悩む必要などないのだから。

 その後、件の不審者は全く目撃されなくなった。
 もう誰もが不審者達のことを忘れた頃、貴方達は緑ヶ丘小学校の前を通る。旧校舎は取り壊されることになったようだ。工事用のブルーシートが日に照らされて貴方達の目に映る。校庭では児童がかごめかごめで遊んでいるが、何事もなく、子ども達はただただ笑いあっている。あの化け物の脅威は完全に消え去ったのだ。

 ベストエンドです。おめでとうございます。


ノーマルエンド
 アイホートの雛を他所に移したうえ、以下のどちらかの条件を満たした場合
 ・幻覚を見ずに一夜を明かす
 ・アイホートが「門」の向こうに行く前に「門」を破壊する

 貴方達はいつものように帰路につき、眠りにつくだろう。言いようもない恐怖心はもうない。貴方達はもうあの悪夢に悩む必要などないのだから。

 その後貴方達が街中を歩いていると、フードを深くかぶった黒い外套の人物を見かける。おぼつかない足取りで周囲を注意深く伺う様は、以前貴方達を襲ったあの不審者達を彷彿させる。
 けれども、貴方達には何もできない。たとえ新たな犠牲者が出ようと、人智の超えるものと戦う術はもうないのだ。
 不審者から背を向けて歩く貴方の耳に、どこからか子どもの声が聞こえる。
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀がすべった うしろの正面だあれ」

 ノーマルエンドです。おめでとうございます。


バッドエンド
 ・最後の一人になった後、かごめかごめの夢を見る

 貴方は今日も悪夢への扉を開く。
 遊び相手のいない孤独な子どもは何をすればいいのだろうか。
 そんな些細な疑問も、疲弊した頭と朦朧とした意識、そして漠然とした幸福感によってかき消された。

 気が付くと貴方は、いつもの空き地ではなく室内にいた。打ちっぱなしのコンクリートの部屋で、おそらく倉庫だろう。棚にはバットやロープなどの道具が放り捨てられており、壁には子ども達をかたどった壁飾りが飾られている。壁飾りは巨大なリース型で、子供が手を繋いで輪になっているデザインである。
 貴方が壁飾りを見ていると、壁飾りの中央が大きく波打つ。そして湖に足を踏み入れるように、波間から紫色の物体が姿を見せた。
 それは青い肉の塊だった。肉のついていない象のような足が無数に壁から現れる。ゼリー状の身体は楕円形で、肉壁の陰から無数の眼がじっと貴方を見据えている。
 おぞましい化け物を前にして、貴方は強い幸福感に包まれた。ビーズクッションのような足を動かし、貴方は青い肉塊に近づいていく。
 その時、貴方は身体の内側から強い衝撃を受けた。貴方の視界は暗くなり、そのまま意識を失う。明日には貴方も他の犠牲者と同様に、その死が報道されるだろう。しかし、最早貴方にそれを知る術はないのだ。

 バッドエンドです。全員ロストとなります。お疲れ様でした。



21. 報酬
 神崎の研究ノートを読む 呪文≪渡り鳥の童唄≫贈呈 & クトゥルフ神話技能 3% 贈呈
 雛を人形に移す            SAN + 1d6
 「門」を破壊する           SAN + 1d6
 アイホートを見る クトゥルフ神話技能 3% 贈呈
 アイホートを「門」の向こうへ送る   SAN + 1d6
 雛を移した人形を「門」の向こうへ送る SAN + 1d3
 NPCが生存する             SAN + 【生存したNPCの人数】d3



22. NPC
 以下はNPCの一覧である。子どもの姿の時の能力値は( )内に示す。
 かごめかごめに参加するNPCの人数によって難易度が変わってくる。
 基本は探索者を含めて七人程度がいいだろう。
 探索者が4人ならば参加者は神崎、佐藤、田村と探索者達という風に、探索者の人数によっては全員登場させる必要はない。
 参加者は同じ街に住んでいる設定ならば他PCや他シナリオのNPCに変更してもいいが、子どもの姿の時は探索者と同様の補正をつけること。もしもアイホートと契約してしまった人物がいるならば、何もしないよりは生存率が上がるはずだ。
 なお、以下のNPCの職業は特記がない限りサプリメントの『クトゥルフ2015』の職業を基にしている。


原田 幸平(はらだこうへい) 男 享年11歳
 25年前、緑ヶ丘小学校で非業の死を遂げた児童。当時五年二組二十一番。
 イギリス旅行の際、アイホートの迷路に迷い込んでしまい契約する。
 その時にアイホートの所持していた古のものの水晶を持ってきてしまった。
 彼はあまりのショックから契約した時のことを覚えていなかったが、水晶を使って無意識に邪神像を作り、アイホートを引き寄せてしまう。


青木 康(あおきやすし) 男 享年58歳
 25年前の緑ヶ丘小学校の校長。
 温和な好々爺で児童達とも仲が良く、原田や神崎ともたまに話していた。
 原田の死の謎を追い、旧校舎を取り壊さずに保存した人物。
 「門」を発見したが、アイホートに契約を迫られ叩き潰されてしまった。


神崎 直人(かんざきなおと) 性別:男 職業:牧師 年齢:35
STR:12(10)DEX:18  INT:17  アイデア:85
CON:13(12)APP:15  POW: 9  幸 運:45
SIZ:14(12)SAN:21  EDU:14  知 識:70
H P:14(12)M P: 9  回避:36  ダメージボーナス:+1d4(なし)
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:280 個人技能点:170)
[職業技能]
オカルト:65%( 5+60) 聞き耳:65%(25+40)  経理 :10%(10+ 0)
心理学 :30%( 5+25) 説得 :60%(15+45)  図書館:85%(25+60)
歴史  :25%(20+ 5) ほかの言語(ラテン語):51%( 1+50)
[個人技能]
目星 :35%(25+10) 精神分析:71%( 1+70) 隠れる:50%(10+40)
回避 :56%(36+20) 忍び歩き:40%(10+30) クトゥルフ神話:15%( 0+15)
[特記]
支援者に対する<信用>に+10%のボーナス。
――――――――――――――――――――――――――
プロフィール:
 アイホートと契約してしまった犠牲者の一人。初日のかごめかごめで鬼になる。
 狂信者に集められた信者の一人だが作戦に反発し、一人呪文の改良を続けた。
 原田幸平とはクラスメイトで同じサッカークラブに所属しており、原田幸平の死を目撃した。
補足:
 アイホートに出会ったこと、儀式、狂信者の死、呪文に関する研究などによりPOWとSANが初期値よりも減っている。


佐藤 茂(さとうしげる) 性別:男 職業:商店主 年齢:54
STR: 9( 8)DEX: 6  INT:11  アイデア:55
CON:16(13)APP: 8  POW: 7  幸 運:35
SIZ:14(13)SAN:35  EDU:12  知 識:60
H P:15(13)M P: 7  回避:12  ダメージボーナス:なし
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:200 個人技能点:110)
[職業技能]
言いくるめ:15%( 5+10) 聞き耳:75%(25+50) 経理 :60%(10+50)
心理学  :10%( 5+ 5) 信用 :20%(15+ 5) 値切り:35%( 5+30)
機械修理 :30%(20+10) コンピューター:41%( 1+40)
[個人技能]
目星  :65%(25+40) 運転(二輪車):45%(20+25)
組みつき:35%(25+10) 運転(自動車):55%(20+35)
[特記]
交渉の際、相手の<言いくるめ><値切り>に-10%のペナルティー。
――――――――――――――――――――――――――
プロフィール:
 小さなコンビニを営むやつれた壮年。初日に後ろの正面に来てしまい、名を当てられて死亡した。
 家族構成は母、妻と娘、息子二人だが、母は遠方に住んでいる。


田村 明弘(たむらあきひろ) 性別:男 職業:小学校教諭(大学教授ベース) 年齢:28
STR:11( 9)DEX:16(13)INT:14  アイデア:70
CON: 7  APP:13  POW:14  幸 運:70
SIZ:11(10)SAN:70  EDU:17  知 識:85
H P: 9  M P:15  回避:32(26)ダメージボーナス:なし
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:340 個人技能点:140)
[職業技能]
信用  :75%(15+60) 心理学:65%( 5+60) 説得:35%(15+30)
図書館 :65%(25+40) 値切り:15%( 5+10) ほかの言語(英語):31%( 1+30)
人類学 :60%( 1+59) 歴史 :71%(20+51)
[個人技能]
目星 :55%(25+30) 聞き耳:50%(25+25) 製作(調理):30%( 5+25)
水泳 :60%(25+35) コンピューター:26%( 1+25)
[特記]
<信用>に+10%のボーナス。小学校の関係者に対しては<信用>に+20%のボーナス
――――――――――――――――――――――――――
プロフィール:
 小学校の教員をやっている爽やかな好青年。未婚。
 大学時代の後輩の一人が緑ヶ丘小学校の教員である。
 ずっと探索者達と同じ街に住んでいるが、小さい頃のことは詳しく思い出せない。


志筑 菜乃(しづきなの) 性別:女 職業:建築デザイナー 年齢:34
STR:12(11)DEX:11  INT:17  アイデア:85
CON: 6( 4)APP:17  POW: 9  幸 運:45
SIZ:13(11)SAN:45  EDU:16  知 識:80
H P:10( 8)M P:12  回避:22(16)ダメージボーナス:+1d4(なし)
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:320 個人技能点:170)
[職業技能]
心理学:15%( 5+10) 言いくるめ:30%( 5+25) 製作(製図) :75%( 5+70)
図書館:60%(25+35) 目星   :55%(25+30) コンピューター:52%( 1+51)
物理学:50%( 1+49) 地質学  :51%( 1+50)
[個人技能]
聞き耳 :55%(25+30) 応急手当:45%(30+15) 製作(調理):55%( 5+50)
精神分析:65%( 5+60) 経理  :25%(10+15)
[特記]
流行に敏感。感受性が高く、絵画や彫刻などに込められた暗喩に気づきやすい。
――――――――――――――――――――――――――
プロフィール:
 緑ヶ丘公園の近所に住んでいる主婦で会社専属の建築デザイナー。現在育児休暇中。
 大人しいわりにズケズケと物を言う。
 実家は電車で数時間かかる場所にあり、探索者達の街に来たのは結婚した6年前。
 子供は7歳児と0歳6か月の二人。


中山 洋子(なかやまようこ) 性別:女 職業:警察官 年齢:45
STR:17(15)DEX: 7( 5)INT: 7  アイデア:35
CON:15  APP: 5  POW:16  幸 運:80
SIZ:16(15)SAN:80  EDU:12  知 識:60
H P:16  M P:16  回避:14(10)ダメージボーナス:+1d6(+1d4)
――――――――――――――――――――――――――
[技能](職業技能点:240 個人技能点:150)
[職業技能]
聞き耳:50%(25+25) 心理学:10%( 5+ 5)  言いくるめ:15%( 5+10)
説得 :25%(15+10) 追跡 :55%(10+45)  法律   :35%( 5+30)
目星 :85%(25+60) 拳銃 :75%(20+55)
[個人技能]
キック :65%(25+40) 登攀 :70%(40+30) 応急手当:60%(30+30)
組みつき:75%(25+50)
[特記]
制服を着ているか、警察手帳を提示すれば<信用>と<説得>に+20%のボーナス。
ただし、何らかの理由で警察に敵意を抱いている者に対してはその限りではない。
――――――――――――――――――――――――――
プロフィール:
 探索者達と同じ街で生まれ育ち、勤務している警官。
 実直な性格で豪快。体格を活かして肉体を動かすことを好む。
 街のことに詳しい。未婚。


アイホート、迷路の神
 STR:44  DEX:12  INT:25
 CON:80  POW:30  SIZ:50
 H P:65  M P:39  移動:地表 8/穴掘り 1 ダメージボーナス:+5d6
――――――――――――――――――――――――――
武器:
 噛みつき  70%、ダメージ 5d3 + 麻痺性の毒(POT15)
 押しつぶし 85%、半径3m以内のすべての者にダメージ 5d6
装甲:
 なし。
 すべての物理的な攻撃はアイホートに最低値のダメージしか与えない。
 それに加え、アイホートは1戦闘ラウンドにつき3ポイントの割合で耐久力を再生することができる。
 耐久力がゼロに落ちると、ズルズルと地下へ潜っていって、地下の深いところで耐久力を再生させる。
呪文:
 ≪記憶を曇らせる≫
 神格への≪接触≫の呪文すべて
 ≪門の創造≫
 ≪クトーニアンの召喚/従属≫
 ≪食屍鬼の召喚/従属≫
正気度喪失:
 1d6/1d20
プロフィール:
 イギリスのセヴァン谷の地下深くに棲む、雛の押し売り販売神様。
 今作では地下深き迷宮の主、すべての雛鳥の父と呼ばれる。
 青い楕円形の体に無数の足と目を持つ。
 お気に入りの古きものの水晶を奪われたため探していたところ、探索者達の街にあることに気がつく。
 信者を増やすことよりも、邪神像の方が心惹かれるようである。


アイホートの雛
 小さな球状をした地虫か蜘蛛に似た生き物。探索者の腹にいて、幻覚を見せたり思考を操ったりしている。
 犠牲者の腹を裂いて飛び出た後はじっと隠れているが、アイホートが来ると小型のアイホートになるらしい。
 また、人のような姿に変えることもでき、セヴァン谷には雛に統率されたアイホートの教団がある。
 簡単に殺すことができるが、組織的に破壊したりするとアイホートの激怒を買う危険がある。
 知性はなく攻撃的な性格でもないが、動かない対象を骨までかじり尽くすことができる。
 防衛手段のない対象は、雛の集団に1d10分間でHPを1ポイントかじり取られる。



22. 終わりに
 子どものRPができるシナリオを頼まれたので童唄をテーマにしたところ、気がついたらスプラッタになっていました。もう少しほのぼのしたかった。
 また「門」を閉じて終了ですが、地域密着型神格は「門」がないと登場させにくいので困りものです。

 本来アイホートの雛は植え付けられた期間中毎日ダメージを喰らうのですが、実はかごめかごめの夢で雛の数を減らすことで軽減しています。

 プレイするたびに展開が変わるシナリオにしたものの、KPが非常に面倒くさいシナリオになりました。
 いっそ残っているのが探索者+1だけになったらPOWロールはせず、参加者みんなでかごめかごめをするのもありかもしれません。
 ちなみに、PL2人でテストプレイ時には中山が最後まで正気を保ち大活躍してくれました。逃げるために志筑と田村を瀕死にしていましたが。

 お疲れ様でした。楽しいCoCライフを!

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