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23 November

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11 October

騎士は唯嘆く

 何とか書き終えた!
 即席ですが、ユフィ誕です。

・コードギアス小説
・反逆のルルーシュとR2の間
・2014年ユーフェミア誕
・けれどユフィ不在
・安定の短さ
・ただルルーシュをフルボッコするだけのお話
・地の文が久々すぎて悲惨

 以上よろしければ、追記よりどうぞ。








 呼び出した通りに彼がいるのを確認すると、名を呼ばれる前に殴りつけた。手加減はしない。たとえ紙のように吹き飛ばされても、また胸倉を掴めば問題はない。
 目を見張る彼を頭一つ高い場所まで持ち上げると、蛙が潰れたような声が漏れた。
 苦しいか、と問えば声も出ないのかただただ頷く彼に、僕は凍てつく視線を送る。そこでようやく、彼は僕の様子がおかしいことに気がついたらしい。相変わらず馬鹿な奴だな。再び僕の名前を呼ぼうとした彼の、口を開きかけた顔に一発。震える体に一発入れてやった。
 投げ捨てた彼に安心させるように微笑みかけて、鳩尾を踏みつける。力を失った体に水をかけて、今度は下から蹴り上げた。

 気を失うことは許さない。弁解も涙を流すことも許しはしない。許せるはずがない。
 彼女はもう、こんな痛みすら感じられないんだ。


 虫の息の彼を麻袋に突っ込み、だだっ広い廊下を引き摺って行く。誰にも会わないはずだが、用心するに越したことはない。
 途中死んでないかと確認してみたが、確かにひゅうひゅうと呼吸音が聞こえたので気にしないことにした。
 記憶を失った彼に、こんなことをしても意味はない。どうせ明日にはただの学生に戻っている。そんなことは百も承知だ。
 けれど、本当ならば、今日は。


 ーースザク、貴方の誕生日は?
 まあ!三ヶ月と一日違いですね!ーー


 今でも鮮明に思い出せる純白の笑顔は真っ赤に染まり、天使は魔王の囁きに惑わされ地に堕ちた。そして慈愛の姫は虐殺者の名を歴史に刻んで消えた。この、今では何も覚えていない憎き親友の手によって。


 ルルーシュ。もしも君が、彼女の手を取っていたのならば。今頃、一緒に今日という日を祝えていたのだろうか。


 答えを返す者はいない。自分が消してしまったのだ。後悔はない。ただ、自問自答するしかない自分を嘲笑うだけだ。

 負け犬の笑いと彼が評した笑みを浮かべながら、僕は彼が憎み彼女が離れていった主の下へと、重い足取りを運ぶしかなかった。



 お誕生日おめでとう、ユフィ。


 その一言すら、言えなかったんだ。




  騎士は唯嘆く




<<2014/10/11 18:44
 ユーフェミア、お誕生日おめでとう。安らかに。
 ユフィが出てこないうえに短くて申し訳ない。気づいたのが当日だったんだ!ギアスお誕生日botさん思い出させてくれてありがとう!というわけでユフィ誕です。
 本当はスザユフィのキャッキャウフフを書こうとしていたのですが、よくよく考えれば皇歴2017年10月11日ってアキトの最中か終わった後なんですよね。
 スザクは一度もユフィの誕生日を祝えないのか・・・切ないな。とか思っていたらただスザクがルルーシュをフルボッコするだけの話に。まあ、しょうがないね!
 来年はゼロレク後か、一期前か・・・もう少し救いようがある話が書ければいいけれど。
 それよりもクロヴィス誕を書かなければな。後二日で書ける気がしないけどね!>>

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