カレン「ジュリアス・キングスレイ?」
カレン『ブラックリベリオンから数ヶ月。ゼロはまだ見つかっていない。扇さんたちも、ブリタニアに捕まったままだ。』
カレン『・・・・多分、私のせいなんだろう。』
カレン『確かにあいつは世の中を斜に構えて見てるし、隠し事は多いしヤな奴だけど、それでも虐げられてた日本人を助けたり、親友と敵対してもゼロの言動に賛同してた。』
カレン『それなのに、そんなあいつを見捨てたのは私。今の騎士団の状況は、日本の状況は、私が作ったんだ。あの時、私が逃げたりしたから。』
カレン『どこにいるんだろう、ゼロ。会いたい。会って、あいつの口から本当のことを聞きたい。』
カレン『ゼロとしてでも、ルルーシュとしてでもいい。・・・・必要とされたい。』
カレン『だから私は今、卜部さんと一緒にゼロ、いやルルーシュを捜している。』
カレン『でも、手掛かりはゼロ。C.C.ならなにか知ってるかもしれないけど、その当の本人も行方知れず。』
カレン『ああ、こんなとき、貴方がいたら。そんなこと、思う資格もないけれど・・・・。』
カレン「えーと、あと報告することは・・・・」
C.C.「なかなか熱いラブレターだな。それを卜部に読ませるのか?」
カレン「なっC.C.!今までどこ行ってたのよ。」
C.C.「情報収集だ。それに、私の居場所はルルーシュの隣だけだからな。」
カレン「る、ルルーシュと一緒にいたの!?」
C.C.「いや?だが、面白い情報が手に入った。知りたいか?」
カレン「どうせピザをよこせとか言うんでしょう?」
C.C.「くれるというのなら有り難くもらってやるが・・・・今回はタダでいい。」
カレン「珍しいわね。明日は槍でも降るのかしら。」
C.C.「なに、おまえ達にも手伝ってもらわなければならないからな。」
カレン「手伝うって・・・・まさか、ルルーシュのこと・・・・!?」ガタッ
C.C.「そうだ。あいつは今ブリタニア王宮にいる。忘却の檻に閉じ込められているのさ。」
カレン「忘却の檻?」
C.C.「ギアス。おまえも話は聞いたんだろう?」
カレン「!」
C.C.「あいつの今の名前はジュリアス・キングスレイ。ブリタニアの名軍師様だ。」
カレン「あの世紀のテロリスト・ゼロがねえ。」
C.C.「ああ。ブリタニアの弱肉強食を当然と考え、侵略戦争にも喜んで力を貸すつもりらしい。」
カレン「・・・・恐ろしいわね、ギアスの力って。」
C.C.「・・・・そうだな。」
カレン「でも、ブリタニア王宮にいるってんならどうやって救出するのよ。というか、救出しても記憶喪失じゃどうしようもないじゃない。」
C.C.「なに、記憶の件は私が何とかしてやる。問題はどうやって接触するか、だが・・・・」
C.C.「そろそろブリタニアはE.U.との決着をつけたいようでな。今度あいつがユーロ・ブリタニアへ派遣されることになったらしい。移動には皇族専用車両を使うようだが、少なくともブリタニア王宮よりは警備が手薄になるはずだ。私達はそこを狙う。」
カレン「なるほどね。んで、あいつが出発するのはいつよ。」
C.C.「明日だ。」
カレン「はあっ!?」
<<2014/04/01 00:04 3章延期になったのならまだセーフ!と遅ればせながらジュリアスネタ。
気づけばカレンもシャーリーに感化されてしまったようです。>>
カレン「・・・・結局そのままブリタニアまで来ちゃったけど・・・・本当に大丈夫なの?」
C.C.「何がだ。」
カレン「記憶のこととか、警備のこととか。」
C.C.「記憶のことに関しては問題ないと言ったはずだ。警備には見つからなければいいじゃないか。簡単な話だろう?」
カレン「見つからなけりゃいいって・・・・仮にも皇帝専用車両に潜入するってのに、簡単に言ってくれるわね。」
C.C.「なに、物に隠れればいい。あいつとか。」ビシッ
カレン「白兜ぉ?・・・・まさか、スザクの奴も一緒に・・・・?」
C.C.「まあ、だろうな。ラウンズの中でもゼロの正体とギアス、どちらも知っているのは枢木ぐらいだ。」
C.C.「しかもあいつにはもうギアスは効かない。監視にはうってつけだろう?」
カレン「効かないって・・・・何それ。聞いてないんだけど。」
C.C.「ごちゃごちゃ言ってないで早く乗り込むぞ。私は気が短いんだ。」
カレン「えっちょ、ちょっと!待ちなさいよ!!」
ロイド「フーンフフンフン フッフッフーン~♪あはぁ!ランスロットちゃ~ん♪一緒に出張ですねぇ♪」ルンタッルンタッ
スザク「ろ、ロイドさん、いつにも増してゴキゲンですね・・・・。」
セシル「ほら、ユーロブリタニアのナイトメアって動物の形に変形したりするみたいだから。E.U.にはアレクサンダもあるし。」ヨイショッ
スザク「アレクサンダ?」アア、モチマスヨ
セシル「KMFとはまた違ったものなんだけど、人型と虫型の2タイプを瞬時に切り替えられる凄い戦術兵器なのよ。」アラ、アリガトウ
スザク「ああ、なるほど。それでですか。」ココニオイテオキマスネ
ロイド「えぇえ?僕は浮気なんてしないよぉ?ねぇ、ランスロットちゃ~ん!」スリスリ
セシル「黙れ、メカハラ眼鏡が。」ニッコリ
カレン「・・・・あれが、白兜を造った連中・・・・?」
C.C.「ルルーシュにも見せてやりたかったな。」
カレン「いや、やめたげて。ルルーシュ憤死しちゃうからやめたげて。」
ザッザッザッ… ザッ!
ジュリアス「待たせたな、スザク。」
スザク「ルルゥ・・・・ジュリアスじゃないか。遅かったな。」
ジュリアス「フッ英雄(ヒーロー)は遅れてやってくるものだろう?」フフン
カレン「あれが今のルルーシュ・・・・?なんか、いつにも増して尊大ね。」
C.C.「ああ、殴りたくなってくるな。」
カレン「あんなガリひょろじゃ、あんたのパンチでも骨折れるんじゃない?」
C.C.「ふむ、確かにな。しょうがない。抱き枕の刑で我慢してやるか。」
カレン「それって罰なの・・・・?」
C.C.「言っておくが、あいつは彼シャツ状態の美少女が自分のベッドで横になっていようと、同じ部屋でのび〇君になれる男だぞ。」
カレン「複雑ね・・・・。それとも、あんたに問題があるのかしら。」
C.C.「なら今度お前も試してみればいい。ゼロに抱いてもらえるかもしれないぞ?」
カレン「丁重にお断りします。」
C.C.「つまらん奴め。」
カレン「なんとでもおっしゃい。私はゼロが好きなのであって、ルルーシュが好きなわけじゃないんだからね。」
C.C.「なんだ、無自覚か。」ボソッ
カレン「何か言った?」
C.C.「いや?何も。」
<<2014/04/01 23:26 ジュリアス&特派組登場。ジュリアスは絡み酒で、それをげんこつ一本
で伸したスザクに引きずって強制退場させられるイメージ。>>
セシル「あら?あなたは・・・・」
ジュリアス「ロイド伯、セシル嬢、お初にお目にかかる。帝国軍軍師ジュリアス・キングスレイだ。」
ジュリアス「此度の遠征での指揮は私に一任されている。ランスロットの性能は素晴らしいが、今までの指揮官では活かしきれていないようだったからな。」
ジュリアス「私がそのナイトメアをもっと耀かせてやる。期待しておけ。」
スザク「駄目だよ、ルルゥ・・・・ジュリアス。今回僕は君のお目付役として行くのであって、ランスロットはあくまで保険なんだから。」
ジュリアス「ある物は最大限に利用するんだよ。それよりも、お目付役なんて言い方は酷くないか?俺はそこまで問題児でもないだろうが。」
スザク「一昨日未成年のくせに飲んだくれてストリップショーを始めたのはどこの誰だっけ?」
ジュリアス「さあ、誰だったかな?」
ロイド「ねえねえ、セシル君。あれ、ルルーシュ殿下じゃない?」ヒソヒソ
セシル「えっ・・・・殿下!?前にアッシュフォードで見かけたスザク君の友達にそっくりだな、とは思いましたけど・・・・殿下ですか!?」ヒソヒソ
ロイド「うん、僕も前に見かけたけど、目と足が不自由なナナリー殿下そっくりの妹さんがいたから本物だと思うよぉ?アッシュフォードはヴィ家の後見だったしねぇ。」ヒソヒソ
セシル「そういえば、スザク君は枢木首相の・・・・!なんで連絡しなかったんですか!」ヒソヒソ
ロイド「えぇ?だって興味ないしぃ。ナナリー殿下はともかく、ルルーシュ殿下はバレたくなさそうだったしさぁ。」ヒソヒソ
セシル「あー・・・・でもそうすると、やはりルルーシュ殿下なんでしょうか。」ヒソヒソ
ロイド「どーだろうねぇ。ナナリー殿下は皇族復帰したみたいだけど、ルルーシュ殿下は行方不明っていうし。」ヒソヒソ
セシル「そんなに皇室に戻りたくなかったら、軍師にもなりませんよね。」ヒソヒソ
ロイド「じゃっ別人?あんなにマリアンヌ皇妃にそっくりなのにぃ?」ヒソヒソ
スザク「ロイドさん、セシルさん!そろそろランスロットを積み込まないと間に合わなくなってしまいますよ!」
ロイド「はぁい!・・・・まあ、皇帝ちゃんがわからないわけがないんだし、僕らはランスロットの研究に専念すればいいでしょ。」ボソッ
セシル「そうですね・・・・行きましょうか。」
カレン「それにしても狭いわね。C.C.、もっとそっちに寄りなさいよ。」グイグイ
C.C.「しょうがないだろう?本来一人乗りなんだから。」グイグイ
カレン「・・・・今すぐ二人乗りが流行らないかしら。」
C.C.「改装中はどうするんだ?」ヨイショッ
カレン「そのぐらい煩わしいってことよ!」グイッ
ガコンッ
カレン「きゃっ何!?」グイィッ
ロイド『ちょっとぉ、僕のランスロットは丁寧に扱ってよねぇ~!!』
カレン「あ、ああ・・・・機体が傾いたのね。」
カレン「ごめん、C.C.。大丈・・・・」
C.C.「」ペッチャンコ
カレン「ぎゃあああああ顔が潰れてるうぅううう!!!」
<<2014/04/02 22:49 ロイドはルルーシュ達のことを気づいていたらいいなあ、という願望。>>
C.C.「あー死ぬかと思った」
カレン「よくギャグマンガの如く一瞬で元に戻ったわね・・・・。あんた、ほんとに人間?」
C.C.「ふっ私の美貌はこの程度じゃ損なわれないさ。それよりも、上手く潜入できたようだな。」
カレン「そうね。問題はどうやってルルーシュを捜すかだけど。」
C.C.「恐らくコイツを出てすぐところにも見張りがいるだろう。そいつらは私が倒してやる。」
カレン「んで、そいつらの制服を奪えばいいのね。」
C.C.「ああ。お前にもボイスチェンジャーとカツラを渡しておく。枢木に接触しそうになったら使え。」
カレン「わかったわ。」
ウイィィィィン
見張りA「だ、誰だ!」
見張りB「なっランスロットが動いて・・・・!」
C.C.「ほう、二人か。おあつらえ向きだな。」キュイィィン
見張りA「何言って・・・・ウッ」バタッ
見張りB「ウワッ」バタッ
C.C.「もう降りてきていいぞ。」
カレン「あんた、つくづく人外ね・・・・うわっ汗くさっ」ガサゴソ
C.C.「まったく、ファ〇リーズぐらい用意してないのか。」ガサゴソ
カレン「あんたが用意もさせずに無理やり連れてきたんでしょうが!!」
カレン「ふうっこれでよしっと。」
C.C.「こっちも準備万端だ。さて、ルルーシュの居場所は・・・・こっちのような気がするな。」トテトテ
カレン「何、その勘。」
C.C.「フフッ私の勘は百発百中だぞ?」
カレン「まあ、他に手がかりもないんじゃしょうがないわね。間違ってたらあんたの責任なんだから。」
C.C.「おや?そこは連帯責任だろう。」
カレン「あんたの独断に付き合ってやれるほど、私は優しくないのよ。」
カレン「しかし、皇族専用車両と言うだけあって無駄に豪華ね。これ、ホントに普段使ってるのかしら。」
C.C.「いや、あまり使われていないはずだが・・・・ああ、前にマリアンヌが気まぐれでルルーシュやナナリーを連れて旅行に行っていたな。」
カレン「マリアンヌって・・・・まさか、閃光のマリアンヌ?どうしてそこにルルーシュとナナちゃんの名前が上がるのよ。」
C.C.「なんでって・・・・あいつの娘と息子だからに決まってるだろう?」
カレン「はあっ!?」
C.C.「ああ、おまえはルルーシュから教えてもらえてなかったんだったなあ?これは失礼。」フッ
カレン「あんた・・・・一遍死んでみる?」プルプル
C.C.「できるものならやってみろ。」フフン
カレン「でも、妙に納得。あいつ元々王子様っぽかったし。」
カレン「小さいのに母親もいない、後ろ盾も弱い皇子と皇女じゃ本国にいても利用されるだけだものね。」
C.C.「それだけじゃない。あいつらは・・・・見捨てられたんだよ。」
カレン「え?」
C.C.「7年前、ブリタニアから留学という名目で枢木首相の家へ送られた皇子と皇女。それがあいつらだ。」
カレン「もしかして、スザクと出会ったのも?」
C.C.「ああ。しかし、実際は人身御供だった。あいつらがいるのに、ブリタニアは、ブリタニア皇帝は日本に宣戦布告をして戦争をおっぱじめたんだよ。」
カレン「そんな・・・・。」
C.C.「だから、あいつは復讐を誓ったのさ。母と妹の目と足の仇討ちと、憎き父親に目に物を見せるために。そして、妹の望んだ優しい世界を作るために。」
カレン「そのための反逆、そのためのゼロ、ってこと?」
C.C.「ああ。ゼロの仮面も、一番は元皇子だということを隠す為だからな。」
C.C.「あいつはマリアンヌにそっくりすぎる。特にオレンジなんかに顔なんて見せてみろ。一発でバレるぞ。」
カレン「あー男女逆転祭りでも、閃光のマリアンヌそっくりだったものねえ。」
C.C.「・・・・なんだ、その男女逆転祭りとやらは。」
カレン「あら、C.C.ったら知らないのー?ああ、そういえばC.C.は、ルルーシュと同じ、生徒会役員じゃないものねえ。これは失礼。」フフン
C.C.「おまえ・・・・。」
カレン「お互い様でしょ?」
C.C.「・・・・あいつの目的には日本はない。だが、あいつの目指す世界には日本はある。」
C.C.「だから、あいつは黒の騎士団とは利害の一致でやっているものだと思っていたようだがな。」
カレン「・・・・それ以上の、何者でもないってこと?」
C.C.「まあ、ギアスを掛けるほど他人でも、必死に何かを願うようなこともないというのは確かだな。お前は知らないが。」ボソッ
カレン「何よそれ。私だけギアスが掛かってるみたいな言い方して。」
C.C.「聞くなら私じゃなくてあいつにしろ。私は知らん。」
カレン「ちょっと!!それどういう意味よ!!」
<<2014/04/03 23:27 シュタットフェルト家の令嬢として育てられてもきたカレンなら、
皇族同士のドロドロとした争いもなんとなく分かるんじゃないかな、と。>>
カレン「いっつも思うんだけど、あんたってホント事態をかき回すだけかき回して後は放置よね。」
C.C.「ん?あれは・・・・」トテトテ
カレン「だからあんたは・・・・C.C.?」
C.C.「期間限定超激辛ハバネロピザじゃないか!!なんでこんなところに!」ダッ
カレン「どっからどう見ても罠でしょうが!!あんたにはあそこにあるザルと木の棒と紐が見えないの!?」ガシッ
C.C.「ああ、今の私にはピザしか見えんな!!」バッ
カレン「こらっまーちーなーさーいー!!」ガッグイグイッ
C.C.「はーなーせー!!」ジタジタ
カレン「あー・・・・疲れた。」ゲッソリ
C.C.「だから放せと言っただろう。」ムッス
カレン「さらに面倒なことに巻き込まれるよりは云十倍もマシよ・・・・。」
カツッカツッカツッカツッ…
カレン「!しっ誰か来た。」サッ
スザク「くそっルルゥ・・・・ジュリアスめ・・・・。」イライラ
C.C.(枢木か。隠れて正解だったな。)
スザク(陛下からC.C.はピザが好きだと聞いたから、一応持ってきてはみたけど・・・・)ジッ
スザク「こんなありがちなトラップで引っ掛かるわけがないよなあ・・・・。」
カレン(いや、ついさっき引っかかりかけてたんだけど。)
C.C.(しょうがないだろう、そこにピザがあるんだから。)
スザク「まあいいや。腐ると勿体ないし、これは冷蔵庫に入れておこう。」キィ
パタンッ カツッカツッカツッカツッ…
C.C.「おぉ・・・・おぉお・・・・!これがあの期間限定超激辛ハバネロピザか・・・・!!」ニジリニジリ
カレン「あんたねえ・・・・。」
C.C.「んうーひゃりゃうみゃい。ひゃしゅひゃひひゃんへーへーひょーへひはりゃははへろひひゃら。」ムグムグ
カレン「って、食べるの早っ。ちょっと、私の分もよこしなさいよ。」
C.C.「んー?やーらひょっや。」
カレン「・・・・」ヒョイッ
C.C.「あっ」
カレン「・・・・」ムグムグムグ…
C.C.「あああ・・・・」
カレン「」ゴクンッ
C.C.「」
カレン「・・・・何よ、ひと切れ食べたぐらいで。」
C.C.「私の期間限定超激辛ハバネロピザが・・・・」
ロイド「おやぁ?賑やかだねぇ。何か巨大ロボでも出てきたのかい?」ピョコッ
カレン「!」
C.C.「これは失礼しました、アソプルンソ伯爵。」ビシッ
ロイド「んん?もしかして君たち・・・・」
カレン「えっと、これは・・・・」アセ
カレン(やばい・・・・バレた!?)
ロイド「おーめーでーとー!!お腹がすいている君たちに、僕からのプレゼントだよぉ!」
カレン「へ?」
ロイド「ピザ、好きなんでしょ?食べるの?食べないの?」
カレン「い、いえ!遠慮させて・・・・」ブンブン
C.C.「いただきます。」バッ
カレン「ちょっ」
パカッ
C.C.「・・・・」
カレン「・・・・」
C.C.「紫だな。」
カレン「紫ね。」
C.C.「食べれるのか、これは。」
カレン「大丈夫じゃない?あんたなら。」
C.C.「・・・・す、すみませんが、これは・・・・?」
ロイド「んん?セシル君特性のブルーベリーピザ!隠し味にはアボカドと生クリームとチョコレートと・・・・だってさぁ。」
C.C.「」
カレン「」
ロイド「じゃあお願いねぇー!」ブンブン
カレン「あっ逃げた。」
C.C.「・・・・どうする?」
カレン「食べればいいじゃない。さっきのよりよっぽど限定品よ?」
C.C.「じゃあお前が食べるといい。さっきはひと切れしか食べなかっただろう?」
カレン「私は嫌よ。あんたがもらったんだから、あんたが責任とって食べなさいよ。」
C.C.「わ、私は病弱なんだ。」
カレン「さっきのピザ、Lサイズだったわよね?」
C.C.「・・・・仕方がない。最終手段だ。」
カレン「どうするっていうの?」
C.C.「ここにこれを置いて・・・・」コトッ
C.C.「逃げる!!」ダッ
カレン「ちょっ待ちなさいよ!!」ダッ
ダッダッダッダッダッ…
ロイド「ずいぶん賑やかな侵入者さんたちだねぇ。」
セシル「ロイドさん!どこに行ってたんですか?」
ロイド「セシル君ー!君の作ったピザはちゃーんと美味しく食べたからねぇ?だからすぐ仕事に戻ろ?ねっ戻ろ?」グイグイ
セシル「でも、今は特にやることがないってさっき言ってたじゃないですか。」
ロイド「いいから、いいから!」グイグイ
セシル「あっそうだ!さっきロイドさんの好きなプリンを作ってみたんです。部屋に戻ったら是非食べてくださいね。」
ロイド「遠慮させてもらいまーす!」
ロイド(鬼籍に入っていながら急に皇族復帰したナナリー殿下・・・・。兄皇子ルルーシュ殿下と瓜二つのキングスレイ卿・・・・。)
ロイド(そして、知り合い相手に殺意がダダ漏れな枢木卿・・・・におうなあ。)
ロイド(僕には関係ないけど、面倒ごとに勝手に巻き込まれるのは嫌だし、大切なパーツが壊れちゃうのも考えものだしねえ。)
ロイド(まあ、好奇心は猫をも殺すとも言うし、関わりすぎは禁物だけど・・・・彼女たちが何か仕出かさないか期待するのは自由だよね?)
セシル「ロイドさん?どうかしました?」
ロイド「ん?何でもないよぉ。」
ロイド「さーて、僕らのパーツのメンテナンスにでも行こっかぁ!」
<<2014/04/05 00:29 ロイドはあくまで傍観者なのです。>>
C.C.「私はあんなもの、ピザとして認めない。認めないぞ・・・・。」ブツブツ
カレン「でも、何とかバレないですんだわね。私、お尋ね者のはずなんだけど・・・・ちょっと複雑。」
C.C.「まあ、ここでは私の方が捜し回られているからな。」ボソッ
カレン「ん?何か言った?C.C.。」
C.C.「いや?それはそうと、この部屋・・・・気にならないか?」
カレン「え?」
C.C.「見ろ、ロックが掛かっている。いちいちカードキーを通さなければ入れない部屋なんて怪しいだろう。」
カレン「あら、ほんとね。他の部屋にはなかったのに・・・・。」
C.C.「生憎開かないようだが、中には枢木やルルーシュがいる可能性がある。この近くで隠れていれば、何か面白い情報が得られるかもしれないな。」
カレン「あんたにしてはマトモな提案ね。でも、隠れるってどこに。」
C.C.「近くで警備でもしていればいいだろう。何のためのカツラと制服とボイスチェンジャーだ?」
カレン「・・・・ホントに軍服に蝶ネクタイつけんの?というかこれ、口元に寄せて話さないと駄目じゃない?」
C.C.「冗談に決まっているだろう?ツッコミ待ちにぐらい気づけ。」
カレン「知らないわよ!さっさと本物をよこしなさい!!」
ジュリアス「まったく、いくらお目付け役だからといってトイレにまでついて来なくてもいいだろう。落ち着いて用も足せないじゃないか。」
スザク「それは前科を帳消しにしてから言って欲しいな。この前だって・・・・」
ジュリアス「こんの風紀委員が・・・・前はもっとガキ大将だっただろうに。」
スザク「僕だって成長してるんだよ。そういう君は・・・・何というか、逆走してるよね。」
ジュリアス「俺は凡人とは違うんだよ。」フフン
スザク「はあ、着いたよ。僕はロイドさんとセシルさんのところに行ってくるから、また出る時は内線で連絡して。」
ジュリアス「はいはい、分かってるよ。」
シャッ ピーッ コツッコツッコツッコツッ…
カレン「・・・・どうやらビンゴのようね。」
C.C.「しかしどうする。あんな厳重に守られてたんじゃ、接触しようがないぞ。」
カレン「あんたの不思議パワーじゃなんとかならないの?」
C.C.「残念ながら、機械は専門外だ。」
カレン「何よ、使えないわね。」
C.C.「そういうおまえは・・・・」
ピーッ シャッ
ジュリアス「ククク・・・・フフフ、フハハハハハハ!!」
ジュリアス「俺を侮ってもらっては困るなあ、スザク!」
ジュリアス「俺の手にかかれば、こんな簡単なキーロックぐらい10秒で解除できるんだよ!!」アーハッハッハッハッ
カレン「・・・・出てきたわね。」
C.C.「・・・・ああ、出てきたな。」
カレン「ちょっと!」
C.C.「待て。」ガシッ
カレン「何よ。」
C.C.「こんな部屋の前で事を起こしたりしたら、すぐにバレるだろう。今は様子を見・・・・」
ジュリアス「どうかしましたかな、お嬢様方。」
C.C.「・・・・」
カレン「・・・・」
ジュリアス「ああ、もしや私の美しさにご調子を崩してしまわれたですか?それは大変だ。すぐに私のベッドに・・・・」
C.C.「黙れ童貞。」
ジュリアス「なっ何故それを・・・・!」
カレン「へえー。意外ね。」
C.C.「ついでに言うとヘタレだ。」
カレン「それは知ってる。」
ジュリアス「おまっ・・・・お前たちは・・・・!」ワナワナ
C.C.「もういい、ついでだ。こっちに来い。」グイグイ
ジュリアス「おい!人を呼ぶぞ。」
C.C.「いいのか?おまえも部屋に戻された挙句、四六時中枢木とむさ苦しい兵士に張りつかれるぞ。」
ジュリアス「ぐっ・・・・。」
カレン「観念しなさいよ。別に取って食おうって訳じゃないんだから。」
C.C.「そうだな。今は、な。」
カレン「あんたねえ・・・・。」
C.C.「は?お前じゃないのか。」
カレン「私!?私はそんな・・・・」
C.C.「何だ、つまらん。」
カレン「・・・・殴っていいかしら?いいわよね?」ピクピク
C.C.「いいわけないだろう。」フン
カレン「だいたいねえ、私は別にコイツのことなんてなんとも思ってないんだからね!!」
C.C.「何だ、おまえもツンデレか。」
カレン「はあ!?誰がツンデレよ、誰が!」
C.C.「私とおまえとこいつだ。」
カレン「こいつはともかく、あんたはただの傲慢ピザ女でしょ?」
C.C.「ほう?たかだか十数年生きただけの小娘が、私を傲慢と言うか。」
カレン「あら、ならあんたはよっぽどのおばあちゃんなのね。C.C.おばあちゃん?」
C.C.「何だと?」イラッ
カレン「ああ、そっかあ。それならルルーシュに相手にされなくても仕方がないわよねえ。」
C.C.「何を言う!私は昔からいろんな男を手玉にとってきたんだぞ!?それを相手にしないルルーシュがおかしいんだ!」
カレン「昔は、の間違いでしょう!?このピザおばあちゃん!」
カレン&C.C.「「ねえ(なあ)、あんたもそう思うでしょう(だろう)!?ルルーシュ!!」」バッ
カレン「・・・・」
C.C.「・・・・」
カレン「ルルゥウゥゥゥシュゥゥゥゥ!!!」
ジュリアス「ふんっ失礼な奴らだったな。気分直しに酒でも調達するか・・・・。」スタスタスタ…
<<2014/04/07 21:53 ジュリアスさんはこんなすましてはいるものの、
実は結構フラストレーションが溜まっていたりします。>>
カレン「あいつ・・・・どこに行った!?」
C.C.「知るか。」
カレン「あーまったく使えないおばあちゃんの知恵袋ね。」
C.C.「持ってないからな。まあ、あいつの体力じゃ、まだそう遠くには行ってないだろう。」
カレン「しょうがないわね。とにかくふた手に別れ・・・・」
兵士「お前達、何をしている!!」
カレン&C.C.「「!」」
兵士「お前達、先ほどキングスレイ卿を『ルルーシュ』と呼んだな?」
兵士「まさか・・・・」
C.C.「逃げるぞ!」ダッ
カレン「逃げるって、どこに!」ダッダッダッ
C.C.「こっちだ!」バッ
カレン「へっそっちは外・・・・きゃああぁあぁぁぁぁ!!!」
兵士「待てぇ!黒の騎士団ー!!」
ジュリアス「クソッスザクといい兵士たちといい、付き纏いすぎだ!!ちょっと羽目を外すぐらいいいだろうが!」イライラ
ジュリアス「まあ、何はともあれ酒だ。さっきはスザクがいて物色できなかったが、ここになら酒の一本や二本あるだろう。」フゥ
ジュリアス「ん?これは・・・・ピザというやつか!初めて見るな・・・・」
ジュリアス「そうか、実物は紫色なのか。それともこれが特殊なのか?」ゴクリ
ジュリアス「ここに出てるってことはスザクのだよな・・・・?」キョロキョロ
ジュリアス「スザクの物は俺の物。俺の物は俺の物。というわけで、アーメン。」
パクッ
ジュリアス「~~☆※*★※っ!!」プルプル ガクッ
ジュリアス「・・・・す、スザク・・・・水を、水をくれないか・・・・」プルプル
スザク「まったく、勝手に人の物を食べた罰だよ。はい。」
ジュリアス「しょ、しょうがないだろう・・・・あんな、食べてくださいと言わんばかりに出てたら・・・・」
プルプル パシャッ
ジュリアス「」
スザク「出てた?僕は出してないけど・・・・」
スザク(ならC.C.が?流石の魔女でも、セシルさんの料理には耐えられなかったのか・・・・。)ムムム
ジュリアス「す、スザク、水・・・・」プルプル
ガタンゴトンッ ガタンゴトンッ…
カレン「あー・・・・危なかった。大丈夫?C.C.。」
C.C.「問題ない。・・・・だが、作戦行動は失敗だな。」
カレン「はあ、電車も行っちゃったし、もう流石に追いつけないわよねえ。」
C.C.「枢木ならやれそうだがな。」
カレン「何それ、私が枢木スザクより劣ってるって言いたいの?」イラッ
C.C.「・・・・お前は壁を走り、生身で銃弾を避け、蹴りで機関銃を爆破する男に勝てるのか?」
カレン「あ、相変わらずの人外ね・・・・。」
カレン「仕方ない。できればゼロの正体は隠しておきたかったけど、卜部さん達も呼んでユーロピアで決着をつけるしかないわね。」
C.C.「馬鹿か、おまえは。ユーロピアで黒の騎士団が大々的に動いたら、ゼロがいると言っているようなものだろう。」
C.C.「それに、もしもアイツがまた合衆国日本をつくる予定ならE.U.との国際問題にもなりかねない。ここは隠密行動をするしかないだろう。」
C.C.「そもそも、今のアイツにとっては私達は完全に敵だ。アイツに知略と悪知恵で勝てると思うのか?」
カレン「でも、私がこれ以上黒の騎士団から離れるわけにもいかないし・・・・。」
C.C.「なに、私に考えがある。お前は卜部達と合流して、未だ黒の騎士団は日本にいることをアピールしていろ。」
C.C.「それと、私が一度戻ってきたことはくれぐれも内密にしておけよ。」
カレン「あんた一人に任せろっていうの?」
C.C.「これ以上離れてるわけにもいかないんだろう?」
カレン「・・・・ゼロの騎士は私なんだからね。」
C.C.「ならそうだな、私はルルーシュの騎士にでもなろう。」
カレン「あんたは大人しく相手にされない愛人でもやってなさいよ。」
C.C.「なんだ?お前が敬愛しているのはゼロであってルルーシュではないんだろう?」
カレン「それは・・・・。」
C.C.「安心しろ。私はあくまでルルーシュの共犯者だ。騎士の座は空けておくさ。まあ、他の奴は知らないがな。」
カレン「なっ・・・・」
C.C.「私が戻ってくるまでには、自分で答えを決めておけ。いや、見つけておけよ?」
カレン(ルルーシュ・・・・貴方は、私にギアスを掛けたの?私のこと、ただの駒としか見てなかったの?)
カレン(・・・・何が自分で答えを見つけろよ。見つからないから、こんなところまで来たんでしょうが。)
カレン(・・・・あー!もう、あれこれ考えたって仕方ないわね。)
カレン(私はゼロの騎士。零番隊隊長紅月カレン。今は日本に帰ってやるべきことが沢山あるんだから。)
カレン(だから、帰ってきたら問い詰めてやるわ。覚悟しなさいよ?ルルーシュ。)
C.C.(ルルーシュ・・・・お前の止まった時間を、私が動かしてやる。)
C.C.(それが、私とお前との・・・・)
スザク(くそっ黒の騎士団には逃げられるし、ルルーシュは相変わらずだし・・・・)イライライラ
監視員「到着まで後12時間です。」
スザク「そうか。」
監視員「あの、軍師殿は・・・・」
スザク「問題ない。」イラッ
スザク(だいたい、性格がおかしいよ!ルルーシュはここまで手の焼くタイプじゃなかっただろう!?)イライライライラ
スザク(くそっせっかく友達を売ってまでナイトオブラウンズになったっていうのに・・・・!)イライライライライラ
ピーッ シャッ
ジュリアス「す、スザク・・・・水を、水をくれないか・・・・」プルプル
ブチッ
スザク「ルルゥウゥゥゥシュゥウゥゥ!!君は、いったい何回零せば気がすむんだい!?」
終わる
<<2014/04/09 00:12 カレンとC.C.、ミッション失敗。そして三章へ・・・・。と、いう
わけでカレンとC.C.がアキトニ章の某シーンに乗り込むネタ、完結です。
最初の予定ではジュリアスには、先に出てきた期間限定超激辛ハバネロピザ(部屋を
物色した際C.C.が置いていくはずだった)を食べてもらおうと思っていたのでが、気付
けばキャストが美味しくいただいていました。
アキト二章から大分時間は経っていたものの、三章前に終われてホッとしています。
やはりこういったものは無理やりにでも書かなければ進まないなあ、としみじみ思
います。 >>